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宅八郎が語る「メディアが云わない真実」「オタクとは?」
2009.11.13[ニュース]
世の中は複雑に出来ている。
正義の味方だと思っていた人が悪さをすれば、悪者とされている人が誰かを救うこともある。
そんな複雑さを感じないのが、子供向けの童話だ。
正義の味方は、悪者を退治しみんなを救うヒーローで、
悪者は、悪事の理由を取り上げられないばかりか、一方的に悪事の全責任を押し付けられる。
マスメディアの情報も、子供向けの童謡のように、解りやすさが目立つと筆者は思う。
悪さをした人が悪者で、悪者を退治するのが正義。
その情報を、本当にそのまま鵜呑みして良いのか考えて欲しい。
偏った情報の中で、何が真実なのか見極めるのは我々だという事を忘れてはいけない。
現実世界は、童話の様に単純明快ではないのだ。
『本当は怖いグリム童話集』のように日の当らない部分にこそ真実がある。
さて、先日書類送検された宅八郎氏のニュースをご存知だろうか?
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兵庫県警は23日、インターネットの交流サイト・ミクシィで知人を
「ぶっ殺す」などと書き込んだとして、オタク評論家の宅八郎氏(47)を
脅迫容疑で書類送検する。
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このニュースを見聞きしただけでは、宅八郎氏は悪者でしかない。
悪さをした事により、しかるべき措置を受けたのだと、多くの人は判断するだろう。
しかしこの一件も、ニュースで明るみにならなかった真実がある。
宅氏は、ブログにてこう表現している。
「宅八郎は間違っているが、
●●●●はもっと間違っている!」
※伏字部分は宅氏のブログで確認可能。
ブログには長文に渡り経緯が書かれているので要約しよう。
そしてDI-VEは、オタク評論家・宅八郎氏本人に取材を敢行した。
事の発端は、被害届けを出した男(S氏)が書いた、All Aboutの記事である。
「アキシブ系〜侮れないアニソン - [テクノポップ]All About」
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20071105A/index2.htm
現在は削除されておりページは見られないが、本来そこに記事があったことを主張するかのように、Wikipedia「アキシブ系」の記述や、mixiのアキシブ系コミュニティには上記ページへのリンク項目が存在する。(2009.11.13現在)![]()
記事そのものは、2007年11月5日付けで公開され、宅氏がその記事を知ったのは2009年3月。
1年以上もの間、間違った情報が、影響力のあるAllAboutで垂れ流しにされていたのだ。
宅氏とS氏は仕事で一緒になったこともあれば食事を一緒にしたこともある。
友人と呼ぶほどの親交はないが知人とは言えるだろう。知人だからこそ、
憤りを感じたのかもしれない。
そんな経緯があってmixi事務局によって削除されてしまったが、
宅八郎らしい表現方法によって「処刑宣告」の記述がなされた。
マイミクだったS氏は、マイミク解除し、アカウントブロックの措置をとる。
そしてAllAboutの該当記事は削除された。
それについて宅氏は、
「いきなり削除したことがものすごく不愉快。削除してくださいって僕は要求していないんです。どちらかといえば注釈をつけるとか。それで被害が解決するわけではないけれど、透明じゃないですか」と語る。
1年以上も掲載され、mixiやWikipediaからのリンクもされていたということは、多くの人が目にしただろう。その削除という行為は、火に油を注ぐようなもので、宅氏によるS氏批判は続くこととなる。ブログ「宅八郎の処刑日記」という形で。
「宅八郎の処刑日記」にも記述はあるが、AllAboutのその記事内には、
宅氏の名前が「アキバ系」として挙げられていた。アキバ系と渋谷系の相違点が書かれた記事であったが、その内容は間違いだらけだと、宅氏は主張する。
「(該当記事に)アキバ系と渋谷系の対立図式がありまして、アキバ系は銀縁メガネで渋谷系は黒縁メガネってなってたり。アキバ系はチェックのシャツで渋谷系はボーダーシャツとか。めちゃくちゃなんですよ」
ちなみに宅氏のメガネは、銀縁がVivienne Westwood(ビビアンウエストウッド)のもので、黒縁がalan mikli(アランミクリ)。チェックのシャツはJUNYA WATANABE COMME des GARCONS(ジュンヤワタナベコムデギャルソン)の4万円近くするシャツである。
筆者は、「アキバ系」というと、アニメ・漫画・ゲームといったサブカルな趣味にお金を費やすため身なりにはお金をかけないものと思っていたし、同じような認識の者も少なくないだろう。(ただし最近は、お洒落な服装の人が秋葉原に増えてきている。)
その「アキバ系」に、はたして宅氏は該当するのであろうか?と、ふと疑問に思った。
そもそも「アキバ系」と「オタク」は一緒くたにされがちだが、どう違うのだろうか。
ここはやはり「オタク評論家の」宅八郎氏に回答していただく必要があるだろう。
──そもそも「オタク」とはどういったものを指すんですか?
「オタク」という言葉が生まれたのは1983年の5月か6月です。
当時、漫画ブリッコって言う雑誌がありましてね、そこで中森明夫さんが「気持ち悪い奴ら」みたいな差別的文脈で「オタク」という言葉を提示したんですよ。その雑誌の編集長だったのが、評論家の大塚英志さんで、その連載記事は問題があると判断されて、その連載を打ち切ったわけです。
その後「オタク」という言葉は、一部でなんとなく浸透していたけれど、1989年の夏に、宮﨑勤による連続幼女誘拐殺人事件があって、彼の部屋が、こういうの(宅さんの部屋の一角にあるVHSばかりの棚を指差しながら)がドワーっとあって、いわゆるオタクの部屋だったんです。そこで「オタク」というキーワードが広まるようになりました。
宮﨑事件でこれ以上ないくらいマイナスのキーワードで、漫画家のアシスタントさんとかイラストレーターさんとかが、差別で部屋も借りれない状態でね。
ところが僕が、その数ヵ月後に「オタク」を笑えるものとして色々なメディアで紹介していったんですよ。『オタクの宅』の字が入った名前にしようと思って、最初は『宅倉建』にしようか迷ってました(笑)
積極的に「自分はオタクです」とメディアに出ていったんです。「笑ってください」っていうつもりで。ところが「宅八郎がオタクのイメージを悪くしている」とか言われましてね、当時の「オタク」って、オウム信者を見るような差別をされていましたよ。
──メディアで紹介した「オタク」とは、どういったものがあったのでしょうか。
週刊誌「SPA!」で16Pのオタク特集を書いたんですよ。
1990年の3月7日号で「オタクが日本を動かす」というキャッチで。
僕の企画・構成した記事が、きわめてオタクじみてるわけですよ。円谷プロからきぐるみ借りてきたりして。西新宿だったかのオフィス貸し切ってですね。コンテから編集から何から全部やったんです。
canonにこんな人がいる、フジテレビにこんな人がいる、電通にオタクリエイターがいるとかね。このフジテレビの人は兵器オタクで、湾岸戦争起きたときに兵器の事が分かる人はなかなかいなくて大活躍したんですよ。ビジネスという視点からもね、オタク市場で金脈を掘り起こした男の話とかね。こういう情報も必要だろうと思って、90年代ですけどね、オタクショップスポットとか載せたり。アニメオタク、漫画オタク、特撮オタク、アイドルオタク、銃器オタク、プロレスオタク、模型オタク、ゲームオタク。このゲームオタクの人なんて、6畳一間の部屋にゲーセンの筐体置いてるっていうね、とんでもない人で。![]()
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※クリックで拡大
──この「おたくVSおやじギャル」って言うのは?
当時「オヤジギャグ」ってキーワードもあって、
「時代が生んだ二大怪獣決戦」っていって、オタクとオヤジギャルを対談させたり。
──こちらの「おたく紳士録」とは?
オタクエグゼクティブ。
オタクの中でも著名な方ですね。漫画家のとり・みきさんだったり、スティーヴ・衛藤さん・・・ミュージシャンですね。小泉今日子さんのバックでやっていた方です。他には大学教授とか。
──「オタッキーチェックシート(OTACKY CHECK SHEET)」ですか、面白いですね!
オタク度チェックは・・・訳が分からない質問まで入ってます。
「優しさに自信がある」「字が汚い」とか。泊り込みで延々やってたんですよ。
これ(オタク特集のSPA)は物凄く売れたんですよ。
※おたく度チェックはコチラです。
──本題ですが「アキバ系」との違いとは?
このSPAの特集にもあるように、
オタクっていうのはアニメだけとか何かに限定されるんではなくて、
研究者も含めて、色々な概念の広がりを見せるだろうと、当時から言ってたんですけど。
たとえばこれから冬になりますよね。「俺スキーオタクなんだ」って言う文脈もアリですよね?
オタクというのは一般用語化してきているんです。
今では「オタク」がさほどの偏見を受けることはありませんが、その中で「アキバ系」というのは、かつてオタクという言葉が差別用語としてとられていたように、より限定された意味があるのではないでしょうか。
──感想──
今回の一件に関しまして。
一度ウェブで掲載した文章を削除という形で「無かったことにする」行為は、
私自身も良しとは思いません。
相手(今回の場合は宅氏を指す)の希望で削除要請があれば、削除やリライトの必要もあるでしょうが、基本的に、一旦ウェブで公開されたものは誰かの目に触れている可能盛大です。特にAllAboutのような参照されやすいサイトでは。
ウェブに携わり、テキストなどを掲載している身としては、S氏の対応はいかがなものかと思いました。ただ、宅氏のとった行動も最良だったとは思いません。
今回の宅八郎氏の行き過ぎた手記を、彼の芸風ととるかどうか、
何が正しいと感じるかは、アナタ次第しだいです。
メディアがある一方からライトアップして取り上げる情報だけを鵜呑みにするのは
時として危険ではないかと、再認識させられました。
マジックハンドを収納しているのがポールスミスの紙袋!
う~ん意外な組み合わせですね(笑)
余談ですが、宅氏の所持しているマジックハンド数は「わからない」とのことです。
見える場所にあった本数は10本でしたが、他の場所にもあるようなことを仰ってました。
中には1本しか存在しない試作品のロングタイプもありました!レア!

宅八郎氏より、
DI-VE読者プレゼント用に直筆サインを2枚いただきました!




