インタビュー
【後編】「新時代のトップランナーVol.1」石田塾・塾長が語る~ネットビジネスの未来予想図
今でこそ珍しいものではなくなった、ネットビジネス塾。しかし、この男がいなければ、「塾」そのものが誕生していなかったのかもしれない。今回は、ネット
ビジネス塾の先駆者であり、リアルビジネスにおいても成功を収めている石田健氏にお話をうかがった。次々と成功者を生み出している石田塾の秘密から、ネッ
トビジネスの行く末まで、石田氏がそのすべてを語った──
※この記事は2007年11月に掲載されたものです。

![]()
衝撃的だったインターネットとの出会い
──石田さんがネットビジネスを始めたきっかけは何ですか?
「僕は1991年から3年間アメリカに留学していたんですけど、その時にインターネットの洗礼を受けたんですね。当時はマッキントッシュが主流で、僕が行った大学も全部それだったんです。さらに、レポートを教授に出すときもメールを使って提出するという日本ではありえない方法でしたからね。これは凄いものに出会ったぞと(笑)大学に行く必要がないんじゃないかぐらいに感動しましたね」
──それ以外にもインターネットの洗礼はありましたか?
「図書館で蔵書物の本のアブストラクトという要約が全部DVDで置いてあるんです。それにあるテーマを入れると、そのテーマに関する論文をまとめる概要がダウンロードできる。それをくっつけていくと論文ができちゃうんです(笑)もうこれはやっとかなきゃなと思いまして。で、日本に帰ってきて3年ほど父の経営していた会社で働いてきたんですけど、会社が傾いてきてしまって。その頃からコツコツと翻訳の集客をインターネットで始めました」
──その翻訳をしていた頃の失敗談はありますか?
「失敗談というか、自分が納品したものに対してクレームをもらうことはありました。お客さんに謝って、再検討しながら翻訳をやり直したり。結構真面目にやっていましたね」
──ネットビジネスの競争相手は少なかったのでは?
「当時は競争相手なんか全然いませんでしたね。
だから、すぐにお客さんが来ました」
──収益はすぐに上がったのですか?
「最初はやっぱり1万円とか2万円とかそのくらいでしたね。それからポツポツと案件がきて、だいたい月10万ぐらいだったと思います」
──より収益を上げるためのマーケティングなどは行いましたか?
「マーケティングなんかやってないですね。掲示板にこのサイト良いよ、といったような自作自演の書き込みをしたぐらいです(笑)最初はそういう集客からでしたね」
──そういえば、石田さんが発行されているメルマガでも英語を扱っていますよね。
「このメルマガを発行したもの同じような理由ですね。できるだけ英語に触れていたいと。あわよくばメルマガから翻訳の方にお客さんを連れてきてくれればと思っていたんですけど、結局メルマガはメルマガで一人歩きしちゃいましたね」
あれこれと考えるより、まずやってみる。
それが大事。
──最近では、個人でビジネスをしている人や会社同士がジョイントベンチャーという形をとるケースが増えてきていると思いますが、メリットや強みはどこにあるのですか?
「マーケットの拡大というのは当然ですが、ジョイントすることで技術的な強みを得るというのが目的だと思います。Aの持っている技術とBの持っている技術を組み合わせて、Cという新しい技術を生み出す。そうすれば、ビジネスにおける可能性はさらに拡がりますからね」
──ジョイントベンチャーが主流になると、個人の参入が難しくなると思うのですが。
「そんなことないですよ。だって、楽天にしてもOK Waveにしても最初はみんな個人じゃないですか。ただ、やるからには真面目に取り組まなきゃ駄目。サラリーマンしながら片手間で、というのもいいんですけど、それで成功するのは非常に難しいと思います。やはり、ある時にどっちかを切らないと」
──石田さんが本格的にネットビジネスに参入するきっかけとなった出来事などはありましたか?
「僕が家庭教師の仲介サービスをやっていたときに、フルスピードの芳賀さんと知り合ったことが大きいですね。
二人でいろいろと教えあっていました。結局、自分でビジネスをしながらそのビジネスをプロモーションする活動というのに勉強期間はないんです。
例えば、キリンビールが新しいビールを出すのに2年間考えていました、なんてことはないじゃないですか。でも、マーケティングは常にやっているんです」
──セミナーで「考えているのは何もやっていないと同じ」とおっしゃっていたのが、凄く印象的でした。
「そうですね。あれこれと考えるより、まずやれよということですね」
──ネットビジネスを開始してから、一日何時間ぐらい勉強や研究をしていたのですか?
「最初はサラリーマンをやっていたので、研究とかをしている暇がありませんでした。とにかく必要だから覚えていった。インターネット上に「翻訳」とか「代行」とかを出して順位を上げる、という目的が先でした。そういったやり方で知識を吸収していきました」
──アメリカで英語を学んだからこそ翻訳という形でネットビジネスを始められたという部分もあるのでしょうか。
「それはありますね。日本でサラリーマンをやっていると本当にたまにしか英語を使わなくて、これは非常にまずいぞと(笑)自分が英語に触れることができる環境を作りたかったので、それならネットで翻訳業をやろうと」
ネットがリアルを逆転する日が来る?
──売り上げが伸びないなどといったビジネスの壁にぶつかったとき、どうやってその壁を乗り越えますか?
「僕の場合、複数の全く異なる収入のリソースを作ることで壁を乗り越えます。僕はアフィリエイトや家庭教師仲介サービス、翻訳業をやっていますが、すべてが右肩上がりになるということはありません。でも、家庭教師と翻訳が悪いときはアフィリエイトが良かったり、アフィリエイトが悪いときは家庭教師が良かったりといった循環があるので、全部が全部収益が落ちるということはありません」
──ただ、複数のビジネスを持つというのは難しいことだと思いますが...
「確かに、豆腐屋が明日から会計事務所を開くことはできないし、ラーメン屋がエステサロンを開くということもできないと思います。でも、ネットビジネスならそれができます。それこそ豆腐オンラインなんていうものを作ってネット上で販売するもよし、それと同時に骨董品を売っていくもよし。複数のことができるのがネットビジネスの一番の強みではないでしょうか」
──今後ネットビジネスがリアルビジネスを逆転することもあり得る?
「十分考えられますね。
あと、仲介型のビジネスが今後なくなるのではないかと思います。例えばDELLがパソコンの直販を行っていますが、それによって家電屋がバタバタと潰れていく原因にもなるわけです。
アメリカでも生命保険や自動車保険の直売をやっていますし。不動産業なんかも今後厳しくなってくるのではないでしょうか。CDやDVDなんかも今ではAmazonや楽天ですしね。現在リアルビジネスをやっているスーパーも、オンライン展開をしていかないと生存競争の中で散っていってしまうと思います」
──逆に言えば、地元で細々とやっている小さな店でもオンライン展開をしていくことで新しい可能性が見えてくる?
「マーケットが全然違いますからね。一番良いのが、ローカルでやりつつ、オンライン展開をしていく。そういえば、こういう例がありましたよ。僕は米も楽天で買っているんですけど、買った米が僕の地元の長岡市の米屋の米で、しかも実家の近所の精米店だったんですね。普通そんなことありえないですよね。せいぜい地元の近所の家に宅配したり、レストランとか食堂に卸したりでしょう。やはり、今後オンラインで展開する人としない人とでは雲泥の差が出るでしょうね。インターネットは24時間営業ですから」



