インタビュー
金融危機特集【3】山根亜希子氏に聞く
100年に一度とも言われる世界的な不況受け、個人投資家たちの中にも不安が渦巻いている。
今月のDI-VEの特集である「金融危機特集」。
第3回目は、個人投資家のカリスマ的存在であり、数々のFXに関する著書を出版している、(有)ユビキタストレーディング代表、山根亜希子氏に、お話しをうかがった。
- プロフィール
山根亜希子(やまねあきこ)
◆山根亜希子のFXがよく分かる
- 1973年大阪生まれ
- 京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科卒
- サイエンスライターとして6年間東京勤務(文部科学省記者クラブ所属)科学技術関連の記事の執筆などを行う。その後、大阪に戻り失業中にFXを始める。現在、(有)ユビキタストレーディング代表。趣味はアロマテラピー、海外旅行
◆山根亜希子オフィシャルサイト
◆山根亜希子FXセミナーのお知らせ
―――金融不況とか世界不況とかいわれ、100年に一度の不景気といわれていますが、それについてどうお考えですか?
欧米の金融機関って一番重要なところが壊れてきてるんで、その影響が世界的に出るのは避けられない。
日本は影響少ないって言われていますけど、結局サブプライムローンの時に、ババ抜きゲームだって言われたように、一番最後にババを引いたら大変なことになるって、それは日本になる可能性があります。
―――なぜそう思うのでしょうか?
サブプライムがアメリカ発だった事もあって、アメリカは対応が早い国なので真っ先に算出確定をしてきました。
それに次いで今ヨーロッパがちょうど大変になってるんですけど、ヨーロッパも焦ってて値下げに走ってきたんです。FXでもそうなんですけど算出確定は早ければ早いほうがいいわけです。
一番最後に含み損は耐え切れない状態になって、どうしようもないほど持ち続けた人って結局強制決済とかになっちゃうじゃないですか。
日本人はバブルの時もそうなんですけど、持てるものは持っちゃうんです。
―――失いたくないという・・・
そうですね。そのうち元の値段に戻るのではないかと淡い期待を持ってしまって損失を確定できない。そうなると、世界的に見て含み損を一番持ってるのは日本ではないかという懸念が出始めてるんですけど。
もしそうだとすると、最後の最後一番ひどい状態を日本を襲う可能性はあります。
―――それは、日本人の気質と文化と金融のシステムによって起こることと、政府がそういう良い打開策を出さないという理由もありますか?
政府もそうですけど、日本人全般の、金融リテラシーが低いんですね。きちんと仕組みを理解しないでデリバティブ商品を購入していたり、まさかそんな危ない商品だと思ってなくて持ってるようなところがいっぱいあるかもしれません。
―――ロスカットがヘタな人種であると?
そうですね。
あとは、自分が購入したものがいかに危険な金融商品かを気づいていない。
FXやりながら外貨預金と思ってましたというような感覚。
―――その危機感を持ってやらなければいけないというか、危険な商品だというのはどのあたりで見極めるといいでしょうか?
一番いいのは、よくわからないもの、説明を聞いても理解できないものは、自分には無理と思って手を出さない。勉強して始めるよりも、わからなければ分かるようになるまで手を出さないほうがいいんです。
―――この金融不況という状況は、どのくらいまで続いていつ頃終わると思いますか?
少なくとも今年来年くらいまでは影響出ると思います。
―――ということは、不況が2010年いっぱいくらいまで続いて、その安定するきっかけは何が考えられますか?
一つは、損失処理を、日本のバブル崩壊のときみたいにある程度終えてしまうまでは、次々損失が発覚する段階なので・・・。ただ、それはまだ見えていない状態です。それが見えてくるのが今年いっぱいで、処理に一年かかって2010年くらいというイメージです。
―――安定という定義は、どういうものかわからないんですけど、一般的にFXをされてる方が
安定してきたなと思える相場観というか、状況というのはどういったものでしょうか?
円高が止まるという面で考えれば、前回もそうなんですけどようするに各国が今利下げをしてるので、円との金利が縮んできてる状態で。
かといって、円高が進んじゃうので、たぶんきっかけはアメリカになると思うんですけど。
アメリカはほとんどゼロ金利なんで、アメリカはいよいよ利上げに転じますと言う感じで、利上げしてきて、他の国の利下げも終わって、他の国も自分のところも利上げに転じます・・・。ってなったらおそらくそこで円高はとまってくるのではないかと思います。

―――今の状況を見ると、利上げに転じることが、この2年後ぐらいには起きるだろうという予測はありますか?
アメリカというのは結構激しく金利を上げたり下げたりするので、日本みたいに、5年も持ったまま税金政策を続けるかというと、たぶん何かやってくると思うんで。
―――この未曾有の金融危機といわれてるときに、乗り切り方というのは何があると思いますか?
やっぱり大きな資金はまだ危険なので置いておいて、
マーケットというのは見ておかないと分からないので、マーケットは毎日見ながら、
少しは小額で短期トレードで、相場の感覚を身に付けるといいのではないでしょうか。
―――勉強期間を設けて乗り切っていくのはありかもしれないですね。仮にその危機を呼ばれてる中で、今投資を始めるのは得策になりますか?
勉強を今から始めたほうがいいですね。
で、前回のときもそうなんですけど、株式も2002年2003年と最悪ですよね。
今よりももっと株価安い会社もゴロゴロあって、誰も株なんて見向きもしなかった時代に、ちょっと前にブームになった株の億万長者というのは、その頃にコツコツコツコツ安い株を買っていった。スタートの時点からやってたために、大きな波に乗れたわけですよね。
途中から乗ろうと思ったら大きな波には乗れないので。
―――その波に乗ってるときに投資を始めていると、今みたいにロスカットできずにいる方も多くいらっしゃると。
その投資をするのが得策というところで、どのような投資をするのが一番得策でしょうか?
分散投資ってよく言われるんですけど。
基本的に分散投資というのはお金持ってる人が、無くならない様にリスクヘッジするやり方で、分散投資はお金を持ってない人にはあまり意味がないので、逆に少ないところから大きく増やそうと思ったら集中投資です。絞り込むしかないので。
FXだとこの通貨って決めて、ドルでもオーストラリアドルでも何でもいいんですけど
それだけをとにかく売買する、ということが得策です。
―――得策、つまりひとつのことに注力してという中で、これがお勧めというものはありますか?
基本はやっぱりドル円がどこまで円高いくかっていうのが、ひとつの基準なので。
ドル円に絞って、円高がまだ続くと思うのであれば、少しは売ってみる。
―――例えばFXをはじめたいという方は、小さな資金でやるべきという考えで大丈夫ですか?
下げ相場ではあるんですが、下げ相場の中でも微妙に上がる局面があるので、ちょこちょこと失敗しながらやってると、だんだん相場の動きが分かってきて、実際に本当に円高が底を付いたときに、残りの資金を投入して、ということですね。底を見るために今からやっていって、波に乗っていくと。
―――これがいいんじゃないかなって、ご自身で実行してる狙い目だと思う投資って何でしょうか?
やり方としては、例えばある程度金利がほしい場合にはオセアニア通貨なんかを、若干下がってきたなというところで買っていく。
でもリスクヘッジの為にドル円を売る。その組み合わせで投資するとか。
―――今オーストラリアドルとかニュージーランドを攻めのほうに使ってという感じですか?
そうですね。買う通貨としてはその辺を買っていって、ただしまだ円高は円高なので、ドル円はあがってきたところで売るのが良いと思います。




