インタビュー
金融危機特集【1】矢野宏明氏に聞く
百年に一度とも言われる世界的な不況。
インターネットを利用したビジネスは、他の業種に比べて、景気の影響は受けにくいと言われているが、当然ここまでの「金融危機」と呼ばれる状況では、ネットビジネスの世界にも少なからず影響を及ぼしていることは確かだろう。
3月は「金融危機特集」と題して、この不況をどう乗り越えるべきか、識者の方たちから意見を聞いていきたいと思う。
今回は、YFトレーディング証券投資顧問の矢野宏明氏にお話しをうかがった。
プロフィール矢野 宏明
1966年生まれ。東京都出身。
大学卒業後、平成7年で商社マンを経て独立起業。
都会を離れて田舎町にて、農園を開業。一時は倒産の危機に陥るが、ネットを使っての販売に成功。そのころ流行りはじめたネット証券口座開設。デイトレードに投資の新たな活路を見出す。自分の投資経験を元に投資顧問を開始。
平成19年YFトレーディング証券投資顧問設立。農園経営、顧問業の他、経営コンサルタント。田舎暮らしアドバイザー。男女共同参画推進委員。地域活性化NPO法人代表など。
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Q1.100年に一度の世界不況、金融不安と言われておりますが、
どのようにお考えでしょうか?
米国へ、一国集中的に資金が集まった結果、その弊害が出たものと考えられます。
お金の過剰流動性に乗った事で、米国内資産価格が上昇。バブル状態に陥った事から、
サブプライム問題等引き起こしたのです。
市場関係者の間では、このままではいけないと、誰もが気付いていたことにも関わらず、
見て見ぬふりをし便乗してきた事から、一旦破綻が始まれば、待ってましたと、
その巻き戻しが起こっていると考えられます。
よく、「先が見えない」、「過去に経験がない」経済状況だと言われていますが、
これは、全く新しい仕組み・価値観が沸き起こる為の、産みの苦しみ的調整局面であるのです。
より長く、より深いほど、新しい相場が作られるのだと考えています。
Q2.この不況はいつ頃まで続き、いつ頃安定すると思いますか?
グローバルな金融危機の影響から、日本経済が最も深く落ち込むのは、
09年1月~3月期であると考えられます。
しかし麻生首相が表明した、23兆円規模の追加景気対策が、
実行に移されるのが09年4月以降。国内では最も景気刺激が必要な時に、
全く効果を発揮しない事が明らかになっています。
海外景気の情勢やその影響深度から、日本経済が上向きに好転するのは、
10年10~12月期となるでしょう。
さらに安定するまでは、約半年を必要とすると考えます。
Q3.未曾有の金融危機といわれる今、すべきことは?(乗り切り方)
史上最長と言われたいざなぎ景気を超える、今回の好景気からの調整です。
危機感が薄れてしまった中、最も早く、最も深い景気後退が進んでいる為、
減産による在庫調整や、雇用形態の再考が追いついていないことで、突然の
派遣切りなど、不幸な形が露呈してきているのです。
以前バブル経済が弾けた時、リストラやリエンジニアリングという言葉が、
連日マスコミで流れた事を思い出すと、現在不況時に起こるであろう事は、
自ずと見えてくるのではないでしょうか。
今回の国内景気は、輸出と設備投資に支えられたものでありました。
ここでもう一度、内需の拡大に回帰する流れを構築すべきだと考えます。

Q4.今、投資を始める、または投資をするのは得策でしょうか?
好景気時に投資行動を行う事はまさに当然の事で、
反対に不況時に投資を開始することには、誰もが躊躇してしまうことでしょう。
私は、投資において重要なのは、「転換点」の見極めだと考えます。
景気の転換点を的確に捉えるためには、市場・相場を見る眼を、
養うことが必要となります。
それには、継続的に相場へ関与していくことが必要です。
景気転換の初動を捉える意味でも、このタイミングで投資を開始する事は、
何より有効であると考えます。
ネット証券各社の口座開設数が、今飛躍的に伸びている事を考えると、
このようにお考えになる方が、多数いらっしゃるわけです。
Q5.どのような投資するのが得策でしょうか?
来るべき転換点に備えるという意味でいうと、これから始める方は、
取れるリスクのうち、最低の線での資金投入をお勧めします。
株式投資でいえば、10万円以下の取引に関し、手数料無料にしている所も
あります。
数百円単位での売買も可能です。
まずは、相場に慣れ親しむ事から始めましょう。
少し余裕のある方は、インデックス投信やETFなどが取り付きやすいでしょう。
また、投資経験おアリの方ならば、テーマ性をもって相場に望む準備をしたら良い
のではないでしょうか。
今後のトレンドを見極める、キーワード探しを行うべきです。
ちなみに、現在注目されているのは、「内需」「環境」「アジア」です。
内需は前述の通り。
環境はオバマ政権も注目する、世界的キーワード。
アジアは、やはり人口が多いための、需要喚起からの注目です。
Q6.様々な投資に興味がある、読者へメッセージをお願いします。
100年に一度と言われる転換点を迎えている世界経済ですが、
上場企業のうち4社に1社は、通期増益を発表しているのです。
繰り返しになりますが、市場が混乱している間にも企業は、
減産による在庫調整や、雇用調整をはじめコスト削減を急ピッチに進めています。
国内企業の財務体質は、欧米のそれに比べ、安定していると言われるゆえんです。
その為反騰相場ともなれば、その上昇スピードは早いのではないでしょうか。
テクニカル的にみても、割安な日本株は絶好の買い場と言われる昨今ですが、
業績の良し悪しが鮮明となってきているため、「良いものを見付け出す事」が、
かなり容易い、絶好機とも言えるのです。
今景気が低迷しているこの時だからこそ、ぜひ投資について考え、学び、
来るべき大相場のために、備えてはいかがでしょうか。
投資の世界では、全市場参加者の一割しか、勝ち組になれないと言われています。
この時期にぜひ投資の世界を体験し、相場の初動を捕まえてください。
そしてぜひ、一緒に同志として、勝ち組投資家を目指しましょう。
Q7.2009年の日経平均株価と円相場(円:USドル)のレンジ予想
日経平均株価予想レンジ: 6,500 ~ 9,500円
円相場予想レンジ: 80円 ~ 104円
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