インタビュー
答えはいつもシンプルだった【前編】~横山直広~
常夏塾というアフィリエイターを養成する塾を主催する一方、情報商材の作成、販売などを一手に引き受ける会社、『Catch the Web』を率いる横山直広氏。ニッチ(隙間市場)である『犬のしつけ』についての商材をあえて取り上げ、大ヒット商材に作りあげた手腕はどう作り上げられ たのか。ネットビジネス界を独自の視点で牽引する横山直広氏がルーツや戦略などを語ってくれた。


アフィリエイターを育成、情報商材の作成、販売、など多岐に渡る横山氏のネットビジネス。そんな多岐に渡る仕事をやることについて横山氏は、『全部やりたいから』と言い切る。
「僕 はネットで稼ぐ方法はいくらでもあると思っているし、一個にかたよる必要はないと思うんです。どれかのほうが結果は出ると思うのですが、別に固執する必要 はないですし、色んな方法があるんで別にいいかなと(笑)やる人だって絶対合う合わないがあるんで好きなことをやればいいと思いますよ。」
これは今ネットビジネスを始めようとしている人には一番参考にして欲しいところではないだろうか。自身を何かで縛ることはせず、やりたいことをやるというシンプルな考え方が成功への近道なのかもしれない。
横山氏はネットビジネス界では珍しく、大学院に進み、情報工学を専攻していたという異色の経歴を持っている。ネットビジネスを始めるきっかけはいったい何だったのか?原点について聞いてみた。
「最初はアフィリエイトからです。大学時代に副業で。それまでネットのこと分かってなかったんですけど、メルマガアフィリの石田健さんの『ザクザク稼ぐメールマガジン』の情報商材を初めて買ってから変わりましたかね。
もともと、石田さんが出してる英語のメルマガを読んでたんです。その中にネットで稼げますって書かれてて、その情報をPDFで売りますって言ってて。1万くらいですかね。」
現在の姿しか知らないと考えにくいが、当然横山氏にもネットビジネス初心者の時代があったのだ。ネットビジネスを行う際、葛藤や怖さなどなかったのだろうか?
「学生でしたから最初はビビりながらでしたよ。1万って本当かよとか思って(笑)でも、結局購入し、勉強させていただいたので、メルマガ等で少しずつ稼ぎ始められる事が出来ました。」
横山氏でも最初はやはり躊躇もあったという。しかし、踏み出したことで何かが開けたのだろう。

大学院の修士課程修了後、横山氏は当初の予定通りITコンサルティング会社に入社する。しかし、驚くことにその会社に入るまで(『Catch the Web』を立ち上げる1年前まで)は情報商材販売はしていなかったのだという。商材販売にいたるきっかけはなんだったのだろう。
「菅野さんのDVD見させていただいて、そこで情報販売ってことを知ったんですよ。
そのDVDで情報販売の話が出たんでやってみようかなと思って。」
実はこの話には裏話があるのだという。
「実はDVD...メルマガアフィリで、3本売ったらちょうど買えるくらいの額だったんですよね。
それで、頑張って3本売ってみて売れたら買おうと思って。結局、売ることが出来たんでDVDを買ったんですよ(笑) 売れなかったら人生変わってましたね(笑)」
やりたいことを見つけたら、とりあえず、やってみる。
これも横山流なのかもしれない。この後、横山氏はITコンサルティング会社を1年で退職し『Catch the Web』を自ら立ち上げ活動を始める。大学院まで行って、せっかく就職出来た会社をあっさりと辞めることについて横山氏自身に葛藤はなかったのだろうか?
「なかったですね。
その時は、メルマガやブログのアフィリエイトで10万~20万、後は情報販売で100万くらい稼いでましたし。しかも普通の企業を立ち上げるのと違って土台があるじゃないですか。毎月入ってくるのが決まってるわけじゃないですけど、0からのスタートなわけではないので会社をやめるのは問題ないと思ったんです。」
冷静に分析した上で大胆に行動する。難しいことだが、これが出来るか出来ないかでチャンスを掴めるかどうかは決まるのだろう。
「逆に24時間ネットビジネスに時間をとれるようになると本当にどうなるんだろうと思いましたね。
会社が忙しかったので、それまでは1日2、3時間しかネットビジネスに時間をとれていませんでしたから。
まぁ、結果は...別にたいしてかわりませんでしたけど(笑)」
人生最大の転機だからこそ、マイナス方向ではなくプラスの方向を見る。
これは簡単なようで難しい。横山氏は元々あまり悩んだりすることがないのだろうか?
「どうなんですかね...そのへんは考えが楽観的といえば楽観的と思います。どうにかなると思ったんで。ネットも結局失敗したらバイトでも生きていけるってのもあったし、失敗しても死なないでしょって(笑)
まぁ、死ぬか死なないかっていうか、別に失敗して何かがある訳じゃないですし、守るものがあったわけでもないですし。結局ネットの強いところで、資本がいらないし、家で出来るし、個人がやっても勝負が出来るしと思えたからかもしれませんね。」
借金を作らずともやれるネットビジネスだからこその言葉だろう。


それでは、横山氏がやっているビジネスについて聞いていきたい。
まずは先月18日に発売した『カネなし、コネなし、経験なしの素人でも成功できる電子出版』という本について。『犬のしつけ流情報販売セミナー』というDVDで、情報商材販売のやり方を紹介されているが、DVDと本の内容はすべて重複するのだろうか?
「内容がかぶるところもありますけど、やっぱり本なんでネットを知らない人でも分かりやすくというか、広く浅くのところは書いてあります。DVDの方は深めに作っていますし、DVDの特典の音声はかなり具体的な話になってますからね。他には、DVDにはテンプレートをつけていたりとか。
ですから、本のほうが第一歩的な...基礎知識的なものはありますね。
本だけでやるとなると結構...ハードルというか思考錯誤しないといけないところはあるんじゃないかと思います。結局本の中には外注先の業者名とかも書けませんし。やっぱりそれは情報商材と情報書材の違いだと思うんです。
DVDの方が具体的な話は出来たし、実際の広告の費用対効果などの数字も出せたんで、時間を買うって意味では...本よりも10倍以上の価値はあると思いますよ(笑)」
ネットビジネスへの入り口として本をとらえてもらい、実際具体的にやってみようと思ったらDVDということだという。

『Catch the Web』といえば、『犬のしつけ』と連想する方もいるのではないだろうか?それくらい大ヒット商材になった『森田流犬のしつけ』。横山氏は最初から売れると予想していたのだろうか?
「売れるのは売れると思いました。
検索数とか悩んでる人の数とかみると、数値が大きかったので。チワワが流行ってた時期でもあり、家庭犬というかそのへんは多いだろうし、あとは雑誌が出てる数が多かったりするんで、ということは市場があるということなので売れるだろうと。
販売前から会社一個作れるくらいたぶん売れるよって周りには言ってました(笑)
これは日本一の人とタイアップが決まった時点で言ってましたね。まぁ、その会社が作れるっていう数値がどこなのかは分からないですけど。100万でも作れますもんね(笑)」
冷静な判断と確かな洞察力で導かれた答え。それ故、一般人から見ると大言壮語のようなことも、現実にすることが出来たのだろう。テクニック的に特別なことをしたというのは、あったのだろうか?
「販売の絶対的なセールスレターの作り方とかはありましたけど、マーケティングのところは波にのったとこもありますね。時流っていうか、アフィリエイターが広 告を打ってくれて販売してくれるというのは、その売り出したくらいから流行りだしていたところもあったんで、その波にのったとこもあるかなと思うんですよね。それが結局予想外の部分。予想内の部分は自分で広告を打ってとか、そういうとこだったんで、その分のふり幅というか、それで予想以上に売れてるって思いました。あとのテクニック的なとこは変わったことやったわけじゃないですね。普通のことをしただけです。まぁ、普通にやってるっていう、どのレベルが普通かは分かりませんけど(笑)
やっ ぱり情報販売を経験してる人の普通と、初めて情報販売している人の普通は違いますもんね。戦略的な部分は色々、口コミというか紹介してもらえるような、仕 組みというか、戦略を考えての販売はしてました。でも、やっぱりはまりすぎかなってとこはありましたかね。勢いが出るようにはしてるんですけど、それ以上 に出たとこはあるかなって思うんです(笑)」
犬のしつけを売る際の戦略とはどういうものだったのだろう?
「シンプルなんですよね。『いいもの売れば売れるよね。』『いいものなら紹介してもらえるよね』ってことなんですよ。日本一の人とタイアップするということは、結局いいものが出来ると思ったんで。市場があるところにいい商品を入れれば絶対売れるじゃないですか?そして他の人も紹介してくれるんで、広がりはあるでしょっていう。
それがやりやすいように細かいとこも調整は入れました。
まぁ、社員が頑張ってくれたというのが一番かもしれませんね。」
横山氏の語るシンプル・普通とは、最大限の努力ということだろう。最大限の努力は当たり前の事で、それさえしていれば結果はついてくる。当たり前に最大限の努力が出来る。それこそが横山氏の一番すごいところなのかもしれない。
取材中、横山氏が一度だけ返答に困り、長く考えていた質問があった。
それは「仕事についての心構え・ここだけは譲れないというものは?」というシンプルな質問である。
悩んだ末に出てきた答えは、「何かにこだわって仕事をしているというわけではないが、インターネットというすばらしいインフラを利用して、良い商品や良いサービスを提供していけば自然と結果はついてくると思っています。」ということだった。
あまり意識をしないで、当たり前のこととして、良い仕事をしてきているから、すぐに答えが出てこなかったのだろう。心構えとして意識することは自分が確立していれば必要ないのかもしれない。
次回、横山直広氏インタビュー【後編】は...
『犬のしつけ』の裏話や、横山氏が意識する人物、
今後の展望などをお送りします。ご期待ください。
横山 直広 (ヨコヤマ ナオヒロ)大学院では情報工学を専攻。2005年4月、ITコンサルティング会社に入社するが、インターネットを利用した副業での月収が本業の月収の3倍以上になったため1年足らずで退社。
2006年4月にCatch the Webを設立。
アフィリエイターを育成、情報商材の作成、販売や、様々なサイトの企画・運営を行うなど、手がけるインターネット関連のビジネスは多岐に渡る。
2008年10月に著書『カネなし、コネなし、経験なしの素人でも成功できる電子出版』を出版。



